かけ流し温泉
「かけ流し湯」は、本来の天然温泉のあり方で、源泉をそのまま湯船に流し、
あふれた湯をそのまま外部に放流してしまう温泉です。
かつては、どこの温泉場も「かけ流し湯」でした。
それが、宿が増え、入浴者が増え、また利用者のニーズに合せた浴槽の大型化等の理由で、温泉湯を循環しなければ需要に応えられなくなり、いつしか「循環温泉」が主流となってしまいました。
しかし、「レジオネラ菌」による多くの被害者が出るようになって、今また「かけ流し温泉」が見直しされるようになってきました。
「かけ流し湯」は動力による強制循環を行っていないため、湯船の湯の清潔保持を最優先に考えます。
当然、湯船の湯の自然換水率(入替率)を高めることが不可欠になり、湯船の大きさと湯量、そして泉温のバランスが非常に重要になってきます。
こうしたことから、「かけ流し湯」で何十人も一気に入れる大浴場などは疑問であり、小さいのが普通と思われます。
また昔から、湯温を一定に保つために熱い場合は沢水等を引き込み適温にして入浴するのが普通でした。
したがって、泉温が高く適温にするための加水によって、温泉が老化することは考え難いのです。
むしろ、加水無し「かけ流し湯」であっても、動力によって強制的に汲み上げる際に、空気と攪拌してしまう温泉の方が老化は著しく進むものです。
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効能について
皮膚病全般・高血圧・胃腸病・虚弱児・小児癇(かんの虫ムシ)・小児喘息・ノイロ−ゼ・眼病(のぼせ眼)
糖尿病・創傷・しもやけ・運動器障害等に効果があります。
温まり湯ですので婦人病等にも効果があります。
また、昔からの利用方法として、以下の方法があります。
| 効果 | 利用方法 |
| 子供の癇(かん)のむし | |
| あせも | |
| 蝮にかまれた痕の毒抜き | 浴槽に入らず患部に湯をかける |
| 酔い覚まし | 浴槽に腰をかけ湯をかぶる |
| フケ防止 | 源泉を髪にかける |
但し個人差がありますのでご注意下さい。
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入浴の仕方
「かけ流し湯」は、一般に湯船の湯がひとつです。
そこに、冷ましたり、水で薄めたりした源泉を引き込んでいます。
この湯そのものを汚さないということが大原則です。
湯船をきれいに
まず入る前に身体を洗い流します。
湯船の側には必ず「かぶり湯」用の桶が用意してあります。
それに湯船からお湯を汲んで、タオルをひたして、身体全体を洗います。
特に前後の下腹部は丁寧に洗うことは当然です。
最後に、湯船から汲んだお湯を数度身体にかけ流してから湯船に入ります。
その時、使用した桶は元通りに並べて置くことも忘れてはなりません。
もちろん、タオルは外に置いたまま。決して湯船の中に入れてはいけません。
かぶり湯用の桶と洗い用の桶を区別して使用するのも常識です。
お湯が熱い場合
天然温泉の場合、沢水で薄めたり、大気温、熱交換で冷ましたりして、源泉を湯船に引いています。一般的には41度前後の湯温ですが、多くの人が入ると湯温が下がるため、少し湯温を熱めにしてあるのが普通です。
一番湯は、相当熱いはずです。
ですから、基本は、我慢して入る、ということになりますがどうしても熱い場合は周囲の人に水を入れていいか聞いたり、
桶で攪拌(かくはん)して冷ましてから入ってください。
石鹸の使用について
身体や頭髪を洗いたい場合がありますが、一般的には、「かけ流し湯」には真水湯がない場合が多く、石鹸やシャンプーが用意されてないのが普通です。
また、泉質によっては石鹸は泡立ちません。
石鹸の役割は、汗や脂分の汚れを落とすことにありますが、むしろ、現代人は石鹸で落としすぎて
脂分を補給している状態です。
天然温泉は、程よく汚れた脂分を取り除き、きれいな脂分だけを残してくれる作用を持っているのです。
上がり方の基本
さて、充分温泉に浸かったら、出ることになりますが、この時にも、上がり方があります。
湯口近くのきれいなお湯を汲んで「上がり湯」を身体にかけて湯船の湯を洗い落とします。
また、冬は「上がり湯」を少し水でぬるめにして身体にかけて下さい。
血管や汗腺を収縮させて放熱を防ぎ、湯ざめしないためです。
真水湯などでシャワーを浴びたりはしないように。
せっかく肌に付着した温泉成分が洗い流されて温泉効果が持続出来ないからです。
ただ、成分の強い天然温泉の場合は、肌の弱い部分は真水湯で拭いたほうがいいでしょう。
タオルは、きれいなお湯で洗い、身体をよく拭いて風呂場でしっかり絞ってから、脱衣所に出るようにして下さい。
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入浴にあたっての注意事項
- 蔵王温泉は強酸性泉(PH1.45)のため飲泉は出来ません。
- 温泉が目に入りますと大変痛みます、浴室内での悪ふざけは絶対なさらないで下さい。
- 温泉では石けんは使えませんので、髭剃、洗髪、洗面等は上がり湯をご利用ください。
- 貴金属はすぐ腐蝕しますので、貴金属類は必ずはずしてからご入浴下さい。
- 衣類に湯がつきますと穴があきますので、湯上りには体を良く拭きタオルはすぐ水洗いして下さい。
そのままにしておきますと衣類がボロボロになってしまいます。
- 泉質上、床や湯ぶちが大変滑りやすくなっておりますので十分ご注意ください。
- お子様に合わせて温泉を水でぬるめられますと他のお客様の迷惑になりますのでご遠慮ください。
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